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さて今回は、前回(カフェラテの時間 ~技術協力プロジェクトの裏話(1)「とにかく有言実行!」編~)に引き続き、やりきる姿勢が顕著に現れたエピソードをご紹介します。
LWBでは他ドナーの支援を受けて無収水削減戦略が2019年に策定されていたが、イマイチ浸透しておらず、使い勝手があまりよくなかったので、プロジェクトチームでは改訂したほうがいいと思い、提案する予定だった。その頃LWBでもその必要性を強く感じており、チームから言い出す前にLWBから「無収水削減戦略の見直し会議をやりたいので、ぜひチーフアドバイザーも入って欲しい」と要請があった。そして2021年9月にCEOの許可を得て、サリマというマラウイ湖の近くで、ホテルに缶詰でレビュー会議をすることになった。LWBでは、こうした集中すべき会議を開く時にはよくホテルの部屋を借り切って、缶詰状態で会議をやることが多い。場所はリロングウェ市内の場合もあれば、サリマ、ポネラ、マンゴチと、車で2〜3時間ぐらいで行ける距離なら平気でみんな出かけて会議に参加する。なぜ缶詰で・・・?しかも移動時間がもったいないのでは・・・?と思うのだが、LWB曰く「他の業務をシャットダウンする効果があること、そして普段と違う環境のホテルで会議をすることで、モチベーションや集中力があがる!ホテルのリフレッシュメント(休憩時間のお茶)やランチも楽しみのひとつ。」とのこと。まあ・・・一理なくもない。
そして、無収水削減戦略のレビュー会議も当然のように缶詰会議で実施。当初3日で組んでいたが、2日で実施ということで、できるところまでやろうと臨んだ。サリマのホテルの会議室にLWBのあらゆる部署の関係者が総勢30人ほど集合!(まさに全員集合!!!)見直し作業も順調に進んだが、最後の個別の活動の計画策定で少し時間切れ気味・・・。2日目の夕方、日も暮れかけ、会場が薄暗―くなる中、かなりお疲れ気味にもかかわらず、グループ別に個別計画の策定に勤しんでいる中、CEOから担当課の課長に電話が!「ええ〜超多忙なCEOから直々に電話かかってくんの?」と、それだけでもびっくりなのに、電話の結果「CEOから1日延長しろとのご命令が!」とのこと。進捗を聞かれて課長が、最後の計画策定が終わらないので、後は宿題にする予定と報告したところ、「いやいや、一旦帰るとまた延び延びになるから、作り切れ!1日延長!」と指令が下りたらしく、延長決定〜!薄暗くなる中、「ええ〜?!帰りたかったのに〜!!!」という声が全く聞こえることもなく、「じゃあ、明日やるか!」とみんな意気揚々と引き上げにかかる・・・。なに、このモチベーション・・・?普通の反応ではない・・・強者たち。
そして疲れた体と心を休めて、3日目の朝からがっつり計画策定に取り組み、無事に昼過ぎに計画案策定終了!!!やり切りました〜!!!確かにあのまま中途半端に宿題にしていたら、その宿題を回収するのに時間がかかり、全体取りまとめにまた時間がかかって、ズルズルと後ろ倒しになっていたに違いない・・・。やりきった時のみんなの晴れ晴れした顔が忘れられない。そして、3日間を闘い切ったことで、これまであまりお付き合いのなかった部署の人たちとも顔見知りになり、なんとなく「戦友!」という雰囲気が生まれている。今でも「あん時、共に闘ったよな〜!」という会話が出てくるぐらいである。
もうひとつ驚いた事があるのだが、担当課を管轄するProduction and Distribution部の部長が開会の挨拶だけ終われば事務所に戻られるのかと思いきや、3日間ず〜っと会場に張り付き、もちろん途中別件のオンライン会議にご参加されることもあったけど、グループワークの中に入ってコメントしたり、質問されたりと、細かく様子をみておられた。いやあ・・・超ご多忙な御方が3日も張り付きですか?(普通途中で帰りませんか?)。上司も時折議論に参加してくれたら、職員は頑張らざるを得ません!上司が高いコミットメントを示すのは大事!とは口で言うのは易しだが、実際に行動で示されているのには驚いた!こういうところもLWBの真面目さというか、すごさがにじみ出ているなあ・・・と思う。とにかくLWBでは有言実行!かつやり切る!みんな全力投球!中途半端は許されないのである。ああ〜恐ろしや・・・。